cyciatrist 自転車と精神科医療とあとなんか

ボストン留学帰りの精神科医。自転車好き。

プロ野球ドラフト

僕は広島カープファンです。

 

数年前に25年ぶりの優勝から3連覇を見れて本当に嬉しかったです。日本一にはなれませんでしたが、素晴らしい戦いだったと思います。タナキクマル、神ってる誠也、黒田・新井の復帰、ジョンソンの沢村賞、勝ちパの活躍などそれぞれの選手の物語も素晴らしかった。

25年前に優勝した後、大野・川口・北別府時代にファンになったので、僕自身初めての優勝の目撃でした。正直弱すぎたのでこの10年くらいはカープを追うことが少なくなっていました。その理由は弱いだけではなく、有望新人投手がすぐに怪我で思うように投げられなくなっていくことに非常に不快感を感じていたからというのもあります。山内、澤崎、小林幹英。。。彼らはもっと投げられたんではないのか?運用に問題があったのでは?等々、、、そしてさらにカープは弱く、魅力のないチームになっていきました。

それはドラフトの逆指名・自由枠制度が大きく影響していたと思います。他のチームが有望選手から逆指名を取り付ける中、広島は全く取り付けられず、有望選手を獲得することができませんでした。チームが弱くなっていくのは当然です。

その後、2006年に自由枠制度は撤廃され、その10年後2016年にカープは25年ぶりに優勝します。中心選手は2006年に自由枠と関係なく獲得できる高校生ドラフトの會澤から始まって毎年高校生を獲得して主力に育てられ、そして2013年の大瀬良・久里・田中という大成功即戦力ドラフトによって獲得されたものでした。自由枠制度が維持されていたら絶対に獲得できなかったと思われる大社選手たちと、自由枠制度下でコツコツとドラフトのノウハウを蓄積した結果獲得できた高校原石選手たち。自由枠制度撤廃が10年後のカープの優勝につながったと僕は思っています。

 

カープのドラフトは一時期上位ドラフトで疑問が出る年が続いたこともありましたが、このところは上位・中位・下位と有望選手を獲得しており、非常にまとまっていると思います。(少しまとまりすぎていて、前健・丸・誠也級の選手を獲得しに行っていないように思うのがちょっと不満ですが、、、小園はそのクラスになるかもしれないのでもうしばらく我慢します。) 佐々岡監督の即戦力投手を見る目は確実だと思います。育てる力は確実かはわかりませんが、、、

 

しかし、毎年ドラフトを見ていて、ドラフトというのは本当に難しいものだと思います。成功だったか失敗だったか、本当にわかるのは10年後です。どのチームも全く戦力にならなかったドラフト1位の選手がいます。そもそも重複指名で抽選になったドラフト1位選手ですら戦力にならないこともあります。即戦力である大社選手ですらそうなることがあるので、選手の力の見極めというのはどんなにスカウトが頑張っても難しいものなのでしょう。チームの補強ポイントと、それにあった選手がいるかどうかはまた別ですし、順位をどう決めれば欲しかった選手が取れるのか。一つ順位を落とすと他のチームに取られてしまうかもしれません。選手は怪我を隠しているかもしれないし、裏で素行が悪い可能性もあります。5年後に急に伸びて球界を代表する選手になることもあるけど、それを予想するのは難しいですよね。

 

ということで、カープのドラフトは本当にうまく行っているのか、過去のドラフトで、もうちょっと良い立ち回りはできなかったのか、を検証してみたいと思いました。

対象は2008年のドラフトから、結果が明らかになっていると考えられる10年前、2011年のドラフトまでです。

 

前提として:

育成や怪我の要素は基本的に無視する。→この要素を考えだすと何も評価できないので、ドラフトで将来活躍した選手がきちんと獲得できているかだけを考える。

ドラフト1位については、一番欲しい選手を選んでいるはずで、入団後活躍するかどうかの予想は難しいのであるから、これはハズレの選手を獲得していてもやむなしとする。

ドラフト2位から中位までの選手は他のチームと情報量は同じで、少なくともその選手の存在を知らないということはない。逆にいうと、ここの順位で活躍する選手は順番がうまく回ってきていたら獲得しておいて欲しい。

ドラフト下位の選手は隠し球がありうる。他のチームが知らない選手で実は有望選手を各チーム獲得している可能性があるとする。

 

選手は入団後の活躍に応じて

超一流:球界を代表。メジャー級

一流:タイトルホルダー

主力:ローテ、勝ちパ、レギュラー

戦力:敗戦処理、谷間、半分程度の出場

境界:一軍出場歴あり

非戦力:一軍出場歴なし

に分ける。この辺は恣意性が避けられないので、意見の違いは出ると思います。

 

全体での指名順を確認し、活躍している選手が上位で獲得できているか確認する。

 

また、選手を高校生投手・内野手・外野手・捕手、大社投手・内野手・外野手・捕手に分けてそれぞれの領域内での指名順を確認し、活躍している選手が上位で獲得できているか確認する。

 

これらによりドラフトでの立ち回り、ドラフトの結果を検証してみたいと思います。

 

ドラフト結果・選手の成績等については以下のサイトを参考にしました。

http://pospelove.com/index.htm