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cyciatrist 自転車と精神科医療とあとなんか

ボストン留学帰りの精神科医。自転車好き。

ボストンでの路駐許可証の取得

アメリカ

ボストン(Massachusetts州Cambridge市)におけるparking permitの取得方法

ボストンで車を購入した時に、Parking permitという車を路駐するための許可証を取得しました。これがあれば自宅周辺で許可された道路では常に路駐が可能です。取得の時のことを記録しておきます。

 

アメリカの路駐文化

アメリカに来てのカルチャーショックの一つは路駐です。ボストンは路駐だらけ。路地に入ると車が所狭しと停めてあります。
なぜそうなるのか、これには二つの理由が考えられました。
一つめはローマなどと同様の理由でスペースがないことです。両者とも古い歴史のある(ローマに比べたらボストンなんか対したことないですが)街であり、人口密度が高いです。車のない時代にたてられた古い建物が多く残っていて取り壊す訳にも行かず、駐車場を作ることができません。なので路駐するしかないという状況です。
二つ目はアメリカの国土が広すぎて、路駐が迷惑とかそういった観念がなく、また道路が公共の物でみんなで共有して使うという意識が強く路駐するのも当然の権利という感覚があることです。何も表示の出てないところは大抵路駐可で24時間停めてもかまわない、ので路駐します。
といったところでしょうか。

 

車を買うのに車庫証明はいらない

基本的に路駐できることは当然の権利なので、アメリカでは車の購入に車庫証明はいりません。だから、路駐を前提にして車を購入することもできます。家に駐車場がなくても、駐車場を契約しなくても車を購入できます。
私が住んでいたCambridge市はボストンの中心地の一つなのでParking permitという路駐の許可証が必要でしたが、ボストン(マサチューセッツ州)でも中心地をのぞけば特に許可もなく路駐が可能です。友人から聞いた話しではニューヨークは中心地でもとくに許可は必要なく早いもの勝ちで路駐が可能とのことでした。
よく考えると、アメリカ人の感覚だと「許可が必要」なのではなく、「住民だから路駐をする権利がある」という表現の方が正しいのかもしれません。あるいは路駐できるのが当然の権利だが、中心地で混みすぎているのでやむなく住民以外にはその権利を制限しているという感覚かも。
とにかく、その「市内で路駐をする許可証」がparking permitです。
取得するとシールをもらえ、それを車に貼っていると指定された区域内であれば標識にparking by permit onlyと表示されている道路のどこでも路駐してかまいません。

 

Parking permitの取得方法

Cambridge市では、Traffic, Parking & Transportationで取得できます。非常に簡単です。他の市でも同様だと思います。
住所はhttp://www2.cambridgema.gov/traffic/Directions.cfmにあるように
344 Broadway
Cambridge, MA 02139
で、City Hallの中にあります。iphoneのmapではなぜか道の反対側が示されてしまい一度迷いました。(google mapでは正しく表示されていました)
取得にはhttp://www2.cambridgema.gov/traffic/RPP.cfmにあるように、
 1. Application (use for mail - in only) 申込書
 2. Copy of your vehicle registration for walk-in & mail-in. 車のレジストレーション
 3. Proof of residency 住人であることの証明
 4. Fee of $25.00 in check or money order with application by mail; check, cash or credit/debit card when renewing in the office. チェックか現金で25ドル
が必要です。
実際には1. のアプリケーションは書かされることもなく、「permit ください」と言ったら勝手に手続きされたので必要ありませんでした。
2. は車を購入した後に保険屋さんがくれるcertificate of registrationです。
3. のproof of residencyはアメリカでの慣例で郵便物を持って行く形です。自分の名前で自分の住所に送られてきた郵便物を2種類持って行くことが必要です。
30日以内に届いた物を持っていかねばならないのですが、それを知らず、はじめは古い物を持って行ってしまって却下されてしまいました。
そのときは上記サイトにも記載のあるtemporary parking permit(一週間限定の許可証)をアパートの契約書を証明として発行してもらい難を逃れ、後日正式にparking permitを取得しました。
こういった住所証明では銀行や領収書の形の郵便物でなければならないという説もあるのですが、ここでは特にそんなことなく後日日本から届いた荷物の伝票を持って行ったら通用しました。
で、permitは25ドル!で取得できるというのも驚きです。一年間有効で、駐車場の相場が月150ドルの地区と考えるとすごく安いと思いました。

Parking permitは名刺大のステッカーで見えやすいところ(フロントガラスの内側が多い)に貼るものなのですが、市内の写真が良くデザインされていてステキでした。毎年コンテストをやって、勝った写真が採用されているようです。

Resident Permit Photo Contest - Traffic, Parking and Transportation Department - City of Cambridge, Massachusetts

 

Parking permitで停められる場所

下の写真の標識がほとんどの路地のそこら中にたててあります。 上の赤い表示の→が示している範囲の道路は路駐禁止。下の黒い表示の←が示している範囲の道路はparking permitがあれば路駐可能です。基本的に路駐できるところは「curb(縁石)があるところ」で、縁石のないところや交差点近辺には駐車禁止です。

「except sundays」は「日曜日はparking permitがなくても駐車可能」の意味。
この辺みても「路駐できるのが当然」というアメリカの感覚が読み取れるような気がします。
黒いparking permitの掲示の隣の赤い表示はstreet cleaning の告知。毎第二木曜日にはここの通りは掃除をするから、8AMから2PMまでは車を止めてたらレッカーするよという意味です。

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時折2ブロック先くらまで車を停めに行かなければならなかったですが、基本的に駐車位置も家の近くに見つかるし、特に問題ありませんでした。毎日駐車できるスキマをみつけるのはちょっと面倒でしたが。「ここはいつも俺が使ってるところだから停めるな」などと理不尽な難癖をつけてくる住民も特にいませんでした。住んでいる間に記録的な豪雪があったのですが、その時は本当に大変でした。雪で路肩がほとんど埋まってしまい、車を停めるところがほとんどなくなってしまって苦労しました。

問題はやはりTow(レッカー)で、一度、工事のために駐車禁止を掲示していたのに気付かずTowされたことがありました。その際は市のHPをチェックするとTowした車のナンバーと車種が公開され、どこのTow会社が持って行ったかがわかるようになっているので、その会社に取りに行くことができました。ちなみに、アメリカの場合は免許証の点数は「moving violation」と呼ばれていて、スピード違反など運転している時の違反のみが加算されます。Towされた場合は違反点はありません。

 

書いていてやっぱり日本とは文化が違うなーと思いました。路駐が当然なので、車に傷がつくのも当然です。よく生き延びて帰ってきたなと思います。