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cyciatrist 自転車と精神科医療とあとなんか

ボストン留学帰りの精神科医。自転車好き。

ミニマリストは「わかって」ないと無理

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時折ミニマリストと呼ばれる人たちの動向を耳にします。

がらんどうの部屋に質のいいシンプルな服が数着のみ。実は憧れたりもします。でも、ミニマリスト的な生き方はなかなか容易ではありません。ミニマリストな生き方は、「これは要らない」と捨てていく生活であるとともに、「これは残すべき、良い物である」と物を選び取っていく生活でもあります。

 

僕はとても物が好きです。一時は服も大量に買いましたし、GoProのようなガジェットも大好きです。自転車は8台所有していたことがあります。CDは全部リッピングして中古屋に売りましたが、2000枚くらいになってました。本も自炊して捨てましたが、1000冊くらいになりました。アンティークの家具集めにはまった時期も長く、家は倉庫のような感じでものにあふれていました。

本やCDのように情報として残しつつ整理出来るものは整理しましたし、服には徐々に興味が薄れて必要で質の良いもののみを買うようになり、どういう服がどういうTPOで必要とされるのか理解し、年齢も重ねて少ない数で済むようになりました。自転車はどういう自転車が出番が多くて、どういう自転車が自分が好きかが理解できたので、8台は必要ではなくなりました。アンティーク家具はまた買い始めてしまいそうですが、、、

こうして、昔に比べると物が減って少しミニマリスト的になってきたような気もします。これ以上さらにミニマリスト的にはさすがになれないとは思いますが。

 

ミニマリストは良いものを「わかって」いる

僕が所有する物が以前に比べて減ったのは、「なにが必要か」を理解出来たからです。一旦ものに溢れ、欲しいものをたくさん買って無駄にしたからこそ、必要な物が理解でき、現在物が以前より多くない生活が送れているのです。決してミニマリストを目指して物を減らそうとしたわけではありません。

様になったミニマリストになるには一旦は物にあふれた生活を送らないと無理なのではないでしょうか。だって、どの物が自分に合っているのか、どの物が上質なのか、どの物が必要なのかを知らないといけないのですから。そして必要でない物を捨て、上質で良い物、自分にあった物を選びとっていってミニマリストになるのだと思います。

そういった経験をせずにミニマリストを目指すと、ただの貧乏くさく豊かさのない不便な生活なだけになってしまうのではないでしょうか。

そう考えるとミニマリストさんたちは本当はものすごくモノが好きでモノについて徹底的に考え抜いた、どのモノがいいものか「わかって」いる人たちなのかもしれませんね。

*1:Nika Gedevanishvili