cyciatrist 自転車と精神科医療とあとなんか

ボストン留学帰りの精神科医。自転車好き。

BostonでのEnglish Learning

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ボストンでの英会話学校の話

2年半アメリカに研究留学していたが、やっぱり英語は難しかった、、、。フルタイムで研究や仕事に従事していると、いくらアメリカにいるからといって英語力が自然に上がっていくということはない。やはり学ばねば進歩しない。

率直に言ってボストンは英会話を学ぶ学校は豊富ではなかった。英語留学であれば学校はあるのであろうが、フルタイム就業者のための英語学校はあまりない。ボストンは英語を学びに来る場ではなく、英語がある程度できる人が医学や経営などを学びに来る場所なのである。

ということでボストンでいくつか英語学校に通ってみたので感想を書きたい。

 

 

www.extension.harvard.edu

天下のハーバードのエクステンションスクール。正式な学生以外の人たちのための学校である。様々な学科があり学びの機会を提供している。

僕が勤めているのがHarvard associateの施設だからといって割引にはならなかった。
English larning classを受講するためには、先立って英語のテストを受ける必要があり、その結果によりクラス分けされる。
Advancedにクラス分けされたということもあり、かなりレベルが高くついて行くのがやっとというよりついて行けなかった。
クラスメイトはグリーンカードをすでに取得しているブラジル人や3年バーテンダーとしてアメリカで働いているコロンビア人など。
フルタイムワーカーには宿題の量が多すぎてすべてこなすのは全く不可能だった。
英会話というより読解やwritingが中心の英語総合力を磨く授業。
テーマは担任の先生の好みのようで、延々と、一貫して、「差別」についてできつかった。
ただ、先生の授業に対する熱意や、準備にかけていると思われる時間などはこれまで体験したことのない質であり、少し感動した。
授業料は質を考えると安いと思った。挑戦する価値はあると思う。

他に夜間で通える英会話スクールがないこともあって何度か通ったが、2015年からは授業がなくなってしまったようである。

Boston UniversityのEnglish Learning schoolの方が評価も高く、今も運営されているようだ。友人が通っておりHarvardと同様に非常に宿題が多く苦労していたが、その友人の英語力は非常に向上していた。

 

 

ccae.org

さまざまな学びの機会を安価で提供しており、英語のクラスも多い。
TOEFLのコースに参加した。
金額が安いこともあり、自分も他の参加者も来たり来なかったり。
授業もみんなで参考書をやるだけ。
金額を考えると妥当。

図書館での英会話スクールなどで良い成績をとるとタダで受けられたりもするらしい。

 

 

www.cambridgema.gov

図書館での英語のクラス

Cambridge library で何度か受けてみた。ボランティアがやっていて無料。
無料にしては授業もちゃんと考えられていて、満足感はあった。
あまり知られていないのかそれほど混まないし、良いかもしれない。
いろんな人の話が聞けて面白かった。
サウジアラビアの人たちから一夫多妻制について聞いたり。
ただ授業はディスカッションベースで、受けてる人たちはお互いに訛が強いので聞き取りづらく辟易した。

教師も他で教える際にこういったところで教えた経験の有無が問われるようでそれなりに真剣である。

 


Boston Life
たまたま家の近くで発見したのだが、経営者が日本人のようでなんだかんだ在住日本人で話題に上ることが多い。マンツーマン形式の英会話教室。わりに遅くにもやっていて便利。
マンツーマン形式の英会話教室って意外にアメリカ国内では見つからないような印象もあるし、日本で同様の教室に通うより圧倒的に安い。
ただ、教師は主婦や学生ばかりでプロフェッショナリズムのかけらもない。ただ話すだけ。
名前を間違えられて別の部屋に案内されて待ちぼうけ食らわされることが繰り返されたり、時間どおりに部屋の前で待ってるのに教師が別の教師とくっちゃべってて5分くらい待たされたりと不快なことも多かった。最後は「メールでいくつ購入したコマがあるか確認→1つ残っていると返事あり→予約のメール→返事なし→どうなっているのかとメール→返事なし」で終了した。
現地の人としゃべってアメリカの雰囲気を感じるのは良いかもしれないし、レストランでのチップとか、健康保険とかのことをいろいろ聞いて現地の情報が得られたのは良かったかな。
seaとsheの発音の違いについて聞いたら、「seaは海をイメージして発音するの。visual imageは大事よ!」と言われて、ポカンとしてしまったのは良い思い出。
お勧めしない。

 

教会での英語教室

それぞれの教会が無料で英語教室を開いていることが多い。あまり情報は多くないが、ボストンで生活していると時々誘われたりする。妻が行っていて割と楽しんでいたようだ。宗教に勧誘されるということもない。クリスマスには食事が出たり、イベントも含めて楽しめるかもしれない。

 

 

やっぱり日本語と英語は相性が悪いと思う。英語話者が日本語をある程度話せるようになるのに勉強時間が2200時間必要というのが一般的にいわれているが、英語話者→日本語はそうなんだろうけど日本語話者→英語はもっとかかると思う。多分。ほかのヨーロッパ言語話者の英語の進歩率は
英語話者→日本語はライティングは難しいだろうけど、スピーキング、リスニングはそうでもないと思う。
日本語話者→英語はライティングはそれほどでもないけど、スピーキング、リスニングはなかなか厳しい。2年半生活して最後まで同僚が昼飯の時に何言ってるのか半分くらいしかわからない。映画とかニュースはかなりわかるようになったけど。

まあ、1年とか学生時代に語学留学していた人はごまんといて、そのほとんどの人がたいした英語話者ではない(僕の小さな世界での勝手な印象)わけで、普通に働きながらちょこちょこ勉強するだけなのでは英語を流暢に話すようになるのはなかなか厳しいのであろう、、、